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子宮頸管炎の感染経路は?自然に治る?

子宮頸管炎は子宮頸管内の粘膜が細菌などに感染し、炎症を起こす病気です。
単独で起こることは少なく、膣炎などからさらに上にある子宮頸管に炎症が広がって起こるケースが多いです。

症状は急性と慢性の 2つのケースによって違います。
急性では、頸管腺からねばりのあるおりものが分泌されます。
このおりものは白色や黄色、ときには黄緑色になります。
症状が進行していくと、下腹部痛や腰痛などが起こる場合があります。

慢性の場合は、炎症が持続化し、頸管からのおりものが連続して分泌されるのが特徴です。
おりものは黄白色であることが多く、炎症をしだいに広げていくので、性交痛や腰痛を起こすことがあります。

子宮頸管炎の原因は、性病感染によるものが多くみられます。
とりわけ性病であるクラミジアが原因であることが多いです。
子宮頸管にクラミジアが感染すると、3週間以内に子宮頸管炎に移行するといわれています。

クラミジアそのものは症状が強くないので、感染に気がつかないまま放置してしまうケースもみられます。
しかし子宮頸管炎は合併症を起こすことがあり、その際には膣内に炎症が広がり、子宮内膜炎や腹膜炎、子宮付属器炎などを引き起こし、妊娠しにくくなってしまうことがあります。

クラミジア以外の子宮頸管炎の原因としては、中絶手術による細菌からの感染、また出産時にできた傷口からの感染、そして子宮内避妊具であるIUDによる感染が考えられます。

IUDは避妊のため子宮内に装着する小さな器具ですが、一度付けると数年にわたり避妊が可能になるので、点検する機会がなかなかありません。
しかしIUDが劣化するなどして子宮頸管炎の原因になっていることがあるので、一年に一度は点検したいものです。

とりわけクラミジアによる子宮頸管炎は不妊を引き起こすことがあります。
将来妊娠したいと思っている女性は、おりものの色や頻度に日ごろから気を配るなど、膣や子宮頸管、そして子宮内の状態が健康に保たれているかどうか、チェックしたいものです。

子宮頸管炎は自然には治らない

子宮頸管炎になると、子宮頸がんの原因菌であるヒト・パピローマウィルス(HPV)に感染しやすくなると考えられています。
不妊につながるケースもふくめ、そのまま放置しているとさらに進んだ疾患を引き起こすことがあるので注意が必要です。

おりものに異変があったら、まず婦人科を受診しましょう。
婦人科では分泌物を採取し、薬剤による検査を行ないます。
細菌感染がわかったら、抗生物質あるいは抗菌薬などを用いて治療を行います。
また膣内に入れる膣座薬を使うこともあります。

炎症は免疫力を上げれば鎮静できると考える人があるかもしれませんが、子宮頸管炎は、残念ながら自然に治ることがない病気です。
そのうち治るだろうと放置せず、婦人科に足を運び、検査を受け、罹患が確定したら抗生物質などの投薬を受けましょう。

さらに深刻なことに、子宮頸管炎は慢性化してしまった場合、薬による治療効果がなくなることがあります。
その際には、炎症を起こしてしまっている部位をレーザーなどで焼く高周波療法と凍結させ凝固させる冷凍療法などによって治療が行われます。
また症状が重症化している場合には、炎症部位の切除手術が行われることもあります。

女性特有の器官はデリケートなもの、たかが細菌感染とあなどっていると、取り返しがつかないことにもつながりかねません。
産婦人科医院で受診するのを避けたがる女性も多いですが、おりものの色や臭い、外陰部のかゆみなど少しでも異状がみられたら、子宮や頸管、膣の疾患であることを疑って必ず受診するようにしましょう。
産婦人科医に通い、医師とコミュニケーションをとれば、子宮頸管炎の診断だけでなく生理やホルモンバランスなど、その他の疑問も質問することができます。
掛かりつけ医院を作っておきたいものです。